1年前に空き家バンクで見つけた古民家に住み始めた。家だけでなく猫の額ほどの庭があり柿の木が生えている。どうも今年は表年だったらしくとんでもない量の柿が取れた。幸い全部甘柿なので食べればおいしく、近所にもおすそ分けして回っていた。
しかし、それでも捌ききれないほどで冷蔵庫は柿の山。それどころか柿をおすそ分けしたのに、お返しにまた別の柿が返ってくる始末。どうも周辺一帯表年のようだ。。それでも今年はクマ出没のニュース(実際すぐ500mほどのところでも目撃情報が出ている。)もあり、食料を与えない意味でもすべて刈り取った。
で、結局余った柿はメルカリに出品することにした。一応、どのくらいの値段で出ているか調べてみたところこれが結構たくさん出品されている。原価はタダ同然なので送料だけ賄えればという価格で出品したところ24時間経たないうちに売れてしまった。配送中に熟れすぎてしまうことも心配したが、どうやらそれもなかったようで高評価もつけていただいた。
このあたりの人に聞くと、柿は自分で買うことはほとんどなく、おすそ分けなどでもらうことが多いそうだ。しかし、思い返してみれば私が柿好きなこともあって、東京や大阪にいたときは1つ100円程度でもスーパーでよく買っていた。今回出品したのは計算すると1個60円程度になるので結構お買い得だったのだろう。
こう考えると地方ではタダで手に入って当たり前のものが、都市部では商売になったりする。地方が生きる道はそれを探しだすことにあるといえるだろう。