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ここのところ暑さがぶり返してきて、もう9月末だというのに夏バテ気味です。そんな時に効くのが「黒酢」飲料。程よく刺激的な酸っぱさが目を覚ましてくれて、健康にもよさそうなイメージです。しかし、私が子供のころは「酢」を飲むなど想像だにしませんでした。

大阪堺市に本社を持つタマノイ酢は、「すしのこ」や「はちみつ黒酢ダイエット」などの革新的な商品で成長を続けています。最近では、すしの世界的な人気にも乗って米国市場での急成長や、ハラル対応によってアジア市場での需要を獲得しています。

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食酢製造業界はミツカンなど大手による寡占市場で普通の調味料としての酢だけでは勝負は厳しい環境となっています。そのため中小規模の各社は果実酢や健康酢等で商品差別化を図って生き残りをかけています。また近年では国内市場の縮小により海外への新市場開拓も必要となってきています。

そんな厳しい環境をユニークなアイデアの新商品で乗り切るため、同社は「会社は道場。社員は会社を利用して成長してほしい。」との考えの下、社費で社員を大学等に通わせる「フューチャー制度」などの独自の育成システムで多様な人材を自前で確保しています。

今後は、海外市場の取り込みも見据え外国人採用も考えられるのですが、同社の方針として新卒採用を重視しており、待遇の公平さを保つなどの面でハードルは高そうです。

一方で、5年間を限度とした若者向けの有期雇用制度もあり外部からも多様な人材を確保しようとしています。ワーキングホリデーの外国人をこの枠で採用するなどは考えられるかもしれません。

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多彩な人材を求めつつ、新卒採用重視の方針によって自社の社風を大事にする同社。100年を超える老舗のたくましさを感じます。

日本経済新聞 9月27日(火)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO07658990W6A920C1LDB000/