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今住んでいるところは東京スカイツリーのほど近くなのですが、周りには昔ながらの商店街も残っています。東京って意外と古風なところもあるのだなと思っていたら、せんべい屋の軒先に電子マネーが使えるという旗が掲げられていました。

先日は、コンビニがシニアよりになっているという記事を書きましたが、電子マネーについても実はシニアの利用率の伸びが最も大きいというニュースが29日の日経新聞に掲載されていました。総務省の家計消費状況調査によると70歳以上の電子マネー平均利用額は直近5年間で87%増え、全世代平均(58%)を大きく上回るのだそうです。

シニアの方は指が動きにくくなって小銭を出しにくくなるという点、また仮に紛失したとしても利用をすぐに停止できる点などがシニアの電子マネー利用を後押ししているようです。

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博報堂生活研究所による調査でも「キャッシュレス社会になったほうがいいか」という問いに対して、
「キャッシュレス社会になったほうがよい」と答えたのは世代が上になるほど高く男性では60代、女性では50代が最も高いというデータが出ています。

これにはクレジットカードの保有率が関与しているようで、日本クレジット協会の統計では20代のクレジットカード保有率は20代男性で66.1%で最も低く、年齢が上がるほど高くなり60代男性では91.5%で最も高くなっています。これは年代別の経済力の違いから来ているものと考えられます。

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ところで、ネット通販の利用率についても若年層の方が高いというのは誤りのようです。総務省の平成27年情報通信白書でもネットショッピングの利用率が最も高いのは50代の78.3%で20代以下は62.3%と最も低くなっており、決して高齢者が情報化社会に乗り遅れているわけではないことが分かります。

シニアの方が情報化社会について行っていないとか、若者の方がネットで買物をよくするといった先入観は捨てなければならないようです。

日本経済新聞 2019年1月29日(火)付 朝刊より
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO40575290Y9A120C1EE9000/