010

イギリスの国花は赤いバラなのだそうです。バラといえば靭公園はバラがたくさん植わった庭園になっておりよく写真を撮りに行っていました。ガーデニングが似合うイギリスにとって赤いバラはぴったりの国花と言えるのかもしれません。

イギリスの国花が赤いバラに決まったのは、実は15世紀に白いバラをシンボルとするヨーク家と赤いバラをシンボルとするランカスター家の争いに起因するそうで、ランカスター家が勝利したために赤いバラになったのだそうです。

--☆---★---☆---★---☆---

イギリスはEUからの脱退を巡り、国民を二分する国民投票が実施されました。イギリスに留学中の方から聞いた話ですが、年配の世代は離脱派が多かったものの若い世代は残留すべきとの意見が強く、世代間の溝が浮き彫りになったとのこと。

そのイギリスがEUとの離脱交渉に難航し、市民の間で再び国民投票を行おうとする運動が広がっています。離脱に投票した人の一部もEUの単一市場から離脱することのデメリットを感じ、この運動に加わり始めているとのこと。

しかし、実際に再び国民投票を行うとなると事はそう簡単ではなく、半年以上に及ぶ準備期間が必要なほか、仮に投票結果が残留に覆った場合に、さらに国民の間に溝が広がることも懸念されています。

--☆---★---☆---★---☆---

片や日本でも、戦後初の国民投票が近々開かれることになりそうです。安倍総理大臣は先日、次の国会で憲法改正案を提出するよう自民党に促す発言をし、可決されれば国民投票が行われる運びとなります。

現時点での世論調査では改憲・非改憲の割合は拮抗しているといわれ、実施されるまでどう転ぶかは分かりません。しかし、私の感じる限り国民の間で議論がそれほど活発になっているとは思えず、イギリスほど国民投票の結果で国民の間で溝が深まると言うことはないように思います。

ただ、それが民主主義の在り方としてよいのかどうかは疑問です。憲法改正の議論が国民の間で活発化するか否かは、主権が国民にあるのかそうでないのかが試されているとも言えるのです。

日本国憲法
第96条第1項 この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

日本経済新聞 8月15日(水)付 朝刊より
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34160760U8A810C1EA1000/