変わりゆく世に面白く

中小企業診断士。ウエスト・アイ・ランドコンサルティング代表。会社員としてネットショップ支援業務に19年間従事の後山口県萩市へ移住。 地域おこし協力隊として従事しつつ独立。スモールビジネスとは何かを自ら実践しながら追求する。

2020年01月


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夕方の地方ニュースを見ていたら、萩市の明倫学舎という観光施設で、マンホールカードが配布されるという話題が流れていました。マンホールカードというのは、下水道への理解・関心を高める目的で、下水道工法プラットフォームが発行するゲームカードのようなものです。全国のマンホールの絵柄が印刷され、現在累計502自治体、605種が存在します。

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ご当地でこうしたカードを配布することで、カードを目的に観光客が来訪することが期待されます。そのターゲットはすなわちこうしたものを集めたがる収集癖のある人ということになります。収集癖をもった人には「さみしさを紛らわしたい」「人より優越感を味わいたい」といった複雑な心理があるとも言われています。

であるとすると、カードを入手するという目的が達せられるとすぐに帰ってしまうという可能性も大いに考えられます。かつて流行ったビックリマンチョコで、カードを手に入れられたらチョコレートを捨ててしまう子どもが現れ社会問題となったのと同じです。

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ならば、その地で見られるマンホールの種類を増やしてしまうのが得策です。たとえば、夏みかんが一つ多いレアマンホールを萩市内のどこかに設置すれば、それを探すために街中を回遊してくれるでしょう。

マンホールをうまく使って街おこしをしているのは、静岡県の沼津市です。沼津市はアニメ「ラブライブ」の舞台となっており、9人のキャラクターと校章や全員集合した絵柄など計11種類のマンホールが街中にちりばめられています。しかも、4か月に1回ずつカラーマンホールになるキャラクターが入れ替わり何度も来訪したくなる仕掛けになっています。

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何かのファンというものは収集癖が強く、それを飽きさせない仕掛けがあってさらにファンが育っていくものです。ファンを飽きさせないようにするには常に種類やシリーズを増やしていくのことが求められます。

マンホールカード(下水道広報プラットフォーム)
http://www.gk-p.jp/activity/mc/

ラブライブ!サンシャイン!!マンホール(沼津市)
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/sumai/gesui/topics/h30/secchi.pdf

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今日は週一回の燃えるゴミの日。正確に言うと収集日は週二回あるのですが、萩市はごみ袋は10枚で500円と割高なため、週一回で済ませるようにしています。

萩市の厳しい財政状況からすると仕方がないことなのですが、逆に考えるとどんなものもモ廃棄するのにコストがかかっているのは当然で、それを市民が認識しているということは望ましいことなのかもしれません。分別収集も細分化されているように思います。

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最近、SDGsという言葉をよく聞くと思いますが、これは持続可能な世界を築くために、2015年に国連で決定した世界共通の開発目標を指します。「強靭なインフラ構築、包括的な持続可能な産業課の促進及びイノベーションを図る」「持続可能な生産消費形態を確保する」といった目標が17あります。

考えてみると、資金やそのほかの資源に乏しい地方ほど、こうした取り組みに積極的になる誘因が働きやすいのかもしれません。萩市では、ゴミ袋のほかにもスーパーの出口にフードバンクがあったりと資源を大事にしようという文化が見て取れます。

また、自然資源が豊富だということもSDGsの目標を達成するのに有利です。たとえば萩市内には豊富な川の流れを利用した水力発電所や、未利用の土地に設置されたメガソーラーなどで電力を市外にも供給して外貨を稼ぎだしています。

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田舎に行くと、ここには何にもないという声をよく聞きますが、持続可能性という観点ではそれが強みになる可能性を多く秘めています。今はSDGsで街をブランド化するチャンスなのです。




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今日は2020年1月17日。寝ている間に地震に見舞われる夢を見て目が覚めました。
そういう夢を見る事は時々あるのですが、この日にそんな夢を見たのは何かの因果を感じずにはいられませんでした。

当時私は横浜の高校に通っていました。いつものように朝テレビをつけると、阪神高速が横倒しになった映像が飛び込んできました。ちょうど半年前に遊びに行って見た光景が変わり果てた姿となっていて、ショックを隠し切れませんでした。

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あれから25年、その間に主要産業も鉄鋼や造船などの重厚長大産業から医療産業へと転換し、ポートピアランドは医療関連の企業や研究所の集積地へと様変わりしています。震災復興事業として医療関連の企業を誘致したのがきっかけです。

いまや神戸の街もすっかり賑わいを取り戻しました。けれども決して元の姿ではなかったのです。少し不謹慎な言い方になりますが、震災がもしなかったら今のように変化を遂げることはなかったのかもしれません。

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近年、災害が多くなりまた人口減少による産業の衰退が目立つようになってきました。しかし変化を遂げるにはそれらをまず受け止めることからしか始まりません。神戸の25年間の変化はそう教えてくれているような気がします。

2020年1月17日(金)付け 日本経済新聞
「神戸、阪神大震災機に転換模索 重厚長大から新産業に」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54529590X10C20A1EA4000/

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萩市の地域おこし協力隊ではありがたいことに、住む部屋を用意してくれました。ただ、独り身の私にはワンルームの部屋があてがわれることに。写真からもわかるようにガラクタが捨てられない私は、これまで引っ越すたびに部屋を広くせざるを得ない状況でした。

今回は心を鬼にして、不用品を徹底的に処分して引っ越しに望みました。おかげ様でなんとか新しい部屋にすべての荷物を入れることができました。荷物が減ってみると生活がシンプルになってなんだか気持ちがいいものです。

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2020年1月9日付の日経一面に「縮む消費、ミニマリスト台頭」という見出しの記事が出ていました。1980年から2000年ごろにかけて生まれた「ミレニアム世代」は、モノを買い集めることに価値観を見出さず逆に極限までシンプルな暮らしをすることを理想としているのだそうです。

なにものにも縛られず身軽に生きる。なんとなくわかります。

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モノづくりの現場でも生産効率を上げるために、「整理」「整頓」「清掃」の3Sを掲げる会社は少なくありません。この中で最も大事なのは「整理」、すなわち不要なものを処分することです。その時に役にたつのが「赤札」と呼ばれる印です。

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私も今回の引っ越しの時に、持っていけない物に片っ端から目立つところに赤い養生テープを張っていくようにしました。赤い札が張られていることで処分をしなければいけないということが明確になります。毎日、赤札を目にすることになるのでリサイクルショップに電話したり、友だちに声をかけてみたりと、自然に具体的な行動に出るようになるのです。

私生活にしろ職場にしろ、不要なものに縛られず効率的に過ごすためには、まず「使わないものを捨てる」という意思表示を自らに投げかけるということが大事です。

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日本経済新聞 2020年1月9日(木)付け 朝刊より
「縮む消費、ミニマリスト台頭」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54193730Z00C20A1MM8000/

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先日、税務署に行き開業届けを出してきました。
これで晴れて、個人事業主です。届け出は意外と簡単で所定の用紙1枚に必要事項を書くだけ。職員さんからあれこれ聞かれることもなくすぐ終わりました。

で、さらにせっかくなので青色申告で行くことにしました。青色申告にすると最大65万円の特別控除、簡単に言うと利益を65万円分減らしたとして税金を計算してくれてその分所得税を払わなくてよくなる制度が利用できます。白色申告だと10万円しか控除されないなのでとても得なのです。

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ただし、青色申告を選択すると事業の帳簿を複式簿記でつけなければいけないというルールがあります。私もいままで家計簿くらいならつけていたのですが、実際に複式簿記をつけるというのは初めてです。でも心配いりません。いまは会計ソフトが難しい仕訳はやってくれます。会計ソフトも年間数千円の負担で済みます。(弥生会計なら1年間お試し無料!※別に回し者ではありません。)

帳簿をつけるために、銀行口座を分けることにしました。萩には今まで使ってた都銀のATMが一台もないという事情もあったのですが、生活用の口座と事業用の口座を分けることで事業経費をはっきりさせやすいというメリットがあります。

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山口県の開業率は、2017年現在で4.9%と全国平均5.6%と低調です。確かに大都市圏に比べて経済が活発でなく起業に思い至る人が少ないということなのかもしれません。しかし、明治維新後仕事にあぶれた武士たちが夏みかんを植え出したように、苦しいときこそ新しいことを始められるスピリッツがもともとあるはず。

私もそれにあやかって頑張ってやっていこうと思います。
開業届けも青色申告も始めるのはとても簡単なのですから!

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