今日は、早く帰ってサッカー観戦。なんて人も多かったのではないでしょうか。結果、見事快勝でロシアワールドカップへの切符を手にしました!テレビ中継でこういった感動をリアルタイムに感じることが出来るというのは実に幸せなことです。
Jリーグの試合観戦においては、今年からテレビ中継ではなくDAZNの提供するネット動画のみで行えるようになりました。DAZNは今後10年間でJリーグの放映権料として2,100億円を支払い、1年間で100万人の会員を獲得することができたと発表しました。ジェームズ・ラシュトンCEOは「今後5年以内に事業を黒字化する」と述べました。
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DAZNの月間視聴料は1,750円。一年間だと21,000円になります。100万人会員だと1年間210億円の収入で、ちょうど10年でJリーグの放映権料を支払える額です。それ以外にも諸経費があると考えると、黒字化にはもう少し会員を増やす必要があります。
2016年のJ1リーグの1試合平均の入場者数は18,000人程度で、1節に9試合が行われることから162万人くらいがスタジアムに足を運ぶくらいのJリーグファンであると推測されます。会員100万人というのはその6割程度をすでに押さえている計算で、伸びしろはあと4割程度という見方もできます。
しかし、Jリーグの観戦チケットは最も安い席で2,000円程度。Jリーグファンは1年平均12回ほど観戦に行くという調査結果があり、同じくらいの金額を支払うならスタジアムに行くことを選択しそうです。
そのため、スタジアムに観戦に行く観客も取り込むためにスタジアムにWiFiを整備するなどJリーグと連携を深めていくことを発表しました。
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いずれにしろ、このビジネスモデルが成功するにはサッカーファンのすそ野を広げていくことが求められます。ロシアワールドカップでもJリーグの選手たちが活躍して、生でサッカーを見たいというファンが増えることが期待されます。
日本経済新聞 8月31日(木)付 朝刊より
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ30HWJ_Q7A830C1TJ2000/