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地方へ旅行へ行くとき、ビジネスホテルに泊まる場合はだいたい「じゃらん」で予約を取っています。値段でソートが出来たりするのでなかなか便利ですし、ポイントが付くのが魅力です。けれどゲストハウスに泊まるときはだいたいゲストハウスのサイトから予約を取っています。宿からしても手数料がかからず本当は自社サイトから予約を取ってもらった方が望ましいといえます。

ヤフーの子会社のダイナテックは、ホテルや旅館の予約システムを手掛けており、このたびラフティングやそば打ちなどの体験プランを宿の予約と同時にできるシステムを開発、提供するそうです。またHISでは旅行比較サイトから直接、宿の自社サイトへ送客する仕組みを提供しホテルや旅館をサポートするそうです。

そんな中、旅行代理店最大手のJTBはセキュリティ技術開発のブループラネットワークスをに数億円の出資をし、契約先の約7,500のホテル・旅館向けにも提供し、情報セキュリティの面からサポートをするのだそうです。

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各社がホテルや旅館の自社サイトに対して支援を行うのは、取引先との関係強化の一面が強くあります。JTBにおいても「じゃらん」と同様の予約サイトを持っていますが、そのシェアは10%程度(2013年時点・電通調べ)に過ぎず、自社サイトの支援を行う方が有利と見たものと思われます。

一方、2016年版中小企業白書によれば、大企業に比べ中小企業は情報セキュリティへの取り組みが遅れており、大企業においては情報セキュリティ予算が1,000万円以上の事業者が2割近くあるのに対し、中小企業では50万円以下と言う事業者が35.2%(2013年)となっています。

今年、5月に施行された改正個人情報保護法では5,000人以下の個人情報取り扱い業者も対象になったことから中小の宿泊施設においても対策が急務になっています。

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2016年版中小企業白書によると、中小企業の情報セキュリティ体制が抱える課題として「スキル・ノウハウ不足(62.8%)」「人手不足(46.8%)」と続いており、リソース不足が原因となっています。情報システム事業者としてはこうしたところにビジネスチャンスがあるようです。

日本経済新聞 8月7日(月)付朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ04I2V_W7A800C1TJC000/