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私のメガネは度が合っていないのか遠くにあるものがよく見えません。しかし、はるか海を越えて海外にあるものが見えてしまうメガネがあるそうです。そうです、最近話題になり始めたウエラブル端末です。ドラゴンボールのベジータがつけていた「スカウター」のよう情報機器が現実の物となる時代がやってきました。

そうしたウエラブル端末を工場で使用する例が出てきているそうです。たとえばと24時間稼働の工場を持つ電線メーカー、ジェイマックス兵庫工場では、夜間の製造設備が故障しても修理担当者がウエラブル端末を装着した出勤中の従業員に遠隔で指示を出し修理を行うのだそうです。
またこの工場では、口では説明が難しい熟練工の技術伝承にも役立つことが期待されているのだそうです。

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工場での生産性を上げるには、できるだけ工員の作業を標準化し効率化を図っていくことが理想です。
そのためにIE(Industrial Engineering)という手法で、科学的に作業を分析しより資産性の高い方法を研究します。工員の作業においては、サーブリッグ分析と言う方法を用いて、人間の動きを「つかむ」「運ぶ」「放す」といった細かい動作にまで分解して動作分析を行ったりします。

とはいえ、こうして出来た「生産性の高い方法」を定義したとしても、工員の熟練度というファクターは排除することができず、熟練工の技に頼っている工場も珍しくはないようです。そうした技術の伝承が急務となっているのです。

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とはいえベジータをはじめとするサイヤ人も「スカウター」を付けたから強くなったのではなく、日々鍛錬をしたから(?)強くなったはず。地道な鍛錬もやはり怠ってはいけないでしょう。

日本経済新聞 2月28日(日)付 朝刊より
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO97593680T20C16A2TZD000?channel=DF260120166490&style=1