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京都はラーメンの激戦区。土地のイメージにそぐわず、私も好きな天下一品をはじめとする濃厚なスープのお店が多いのも特徴です。しかし、安くても一杯700円~800円程度はして、昼食は500円台と決めている私にとってはなかなかハードルが高くなってしまっています。

日本経済新聞社が2016年に行った飲食業調査によると、17年度中に値上げを検討している企業が3割強に上るそうです。ラーメン一蘭では、ラーメンの価格を790円から890円に値上げ、CoCo壱番館ではポークカレーを21円の値上げに踏み切るそうで、国民食のはずのラーメンやカレーがだんだん高級なメニューに変貌しつつあります。

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16年度にもメニュー価格の一部でも上げた企業は44.4%で、その理由としてもっとも多かったのが「食材価格の上昇」。CoCo壱番館の29年2月期決算説明資料によると、トッピング用のチーズやカキフライは原価ダウンしているものの、米の価格高騰の影響が大きく、全体として8,100万円の原価アップになったそうです。

次に多かった理由としては「人件費の上昇」。厚生労働省の平成27年の調査によれば、27年で有効求人倍率1.2倍と平成3年以来の高さとなっており、人手不足の傾向は今も続いているものと思われます。そのためアルバイトの時給を上げて人材を確保する企業も多いようです。

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とはいえ、私のようなしがない消費者からすると値上げはつらいもの。讃岐うどんのようにセルフサービスでも全然苦ではないので、なんとかお値段据え置きでおねがいできたらうれしい限りです。

日本経済新聞 5月24日(水)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16772090U7A520C1TJ2000/