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わたしが子どものころに食べていたラーメンといえば、近所の中華料理屋の何の変哲もないものでした。しかし、最近のラーメンは一度その店の味にハマると何度も食べに行きたくなる禁断症状が出るようです。それだけ味にこだわりを持つ店が増えたということなのでしょう。

4月20日から町田で開催される「最強ラーメンFes」の第4弾に、町田のラーメン店「町田汁場 しおらーめん 進化」「天国屋」「白河手打中華そば 一番いちばん」がタッグを組みそれぞれのスープを掛け合わせた新ラーメンを共同で出品するそうです。

進化店主の関口さんは「コラボメニューの創作は大きな刺激。」、天国屋店主の佐々木さんは「町田の中華そばのスタンダードを目指す。」、一番いちばん店主の金原さんは「全国のラーメン店が集まり町田が盛り上がることは嬉しい」とそれぞれ意気込みを語っています。

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「最強ラーメンFes」のような、地域の食イベントに参加する意義はどのようなところにあるのでしょうか。

一つ目は、普段と違う市場で新商品を試すことができることにあります。普段であれば地域のランチ客などある程度幅広い客層を意識したメニューを提供しなければなりませんが、食イベントでは珍しいメニューを求めるラーメン好きのリードユーザーが集まり、ある程度冒険することも可能です。

二つ目は、地域外からも多く人が集まるため、必ずしも地域内のライバル店と競合する必要がないということです。町田の3店のようにそれぞれの強みを組み合わせて新たな商品を開発する方が有利ということであれば、タッグを組んで出店して共同で名声を上げることも可能です。

三つ目は、地域振興の期待に応え地域からの信頼を得ることにあります。2015年版小規模企業白書によれば、地域の小規模事業者が地域のお祭り・イベントに参加する事に対して半数近くの人が評価すると答えており、参加することにより一定の評価を得ることが期待できます。

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普段の状況から一歩踏み出して新たなアイデアや評判を得たいならば、こうした地域の食イベントへの参加は有効と言えそうです。

町田経済新聞 4月17日(月)付 より
https://machida.keizai.biz/headline/2403/