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実は私、ANAのわずかながらの株主で半年に一枚ずつ国内線の運賃が片道半額になるという優待券を頂戴しています。その優待券を使って行くのがだいたい仙台。関西から適度な距離があって、かつ半額なら新幹線を使うよりずっと安く行けるので年一回は行っています。

ところが、私はピーチ・アビエーションの関西―仙台便がさらにお手軽な値段で行けることを知ってしまいました。ANAの伊丹―仙台の株主優待価格と比べても、関空まで特急「はるか」に乗ったとしてなおもおつりが来る値段です。

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このピーチ・アビエーション、業績も好調で15年度まで3年連続の増収増益で、就航から5年目で累積損失を一掃したとのこと。一般的に航空業界は固定費の割合が高く、損益分岐点を超えると売上が増えれば増えるほど利益幅も大きくなる収益構造で、旅客数、搭乗率を大きく伸ばせたことが要員となっているようです。

旅客数:13年度=300万人→14年度=363万人→15年度=455万人
平均搭乗率:13年度=83.7%→14年度=85.7%→15年度=86.7%
売上高:13年度=306億円→14年度=371億円→15年度=479億円
純利益:13年度=1.0億円→14年度=1.1億円→15年度=2.7億円
(ピーチ・アビエーション 決算ニュースリリースより)

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今日の日経のインタビュー記事で、ピーチ・アビエーションCEO 井上 慎一氏は、今後の展開として、20年度までに路線網や便数を拡大し「航空機を使った旅を今よりももっと日常的なものにしたい」と語り、機材も現在の18機から2倍に増やすとしています。

しかし、ここで少し気がかりなのは今後の旅客数の伸びの動向です。井上氏は今後の旅客数について16年度は500万~600万人、17年度は600万人強とこれまで3年間の伸び率よりも低めに見積もっています。

機材を増加させることにより固定費が増大することが見込まれ、旅客数がそれに応じて伸びないとなるとそのままの運賃では収益の悪化につながりかねません。井上氏は、「安値競争はせずに新しい顧客価値を実現して他社と差異化する」と差別化路線を明言しており、運賃の値上げも今後ありそうです。

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これまでと同じように手軽に仙台に行くためには、関西をもっと魅力的な街にして国内外からの来訪客を増やして、関空を本拠とするピーチの利用者をCEOの予想を上回るペースで増加させて、運賃を据え置いてもらうしかないかもしれません・・・

日本経済新聞近畿版 1月12日(木)朝刊 より
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11565330R10C17A1LDD000/