ここのところ急に暖かくなってまたどこかへ出かけたくなってきました。そんな折に朗報!
経団連は4日に開く政府との官民対話の中で有給休暇の消化日数を3日増やすことを表明するとのこと。
休日に観光などに出かけやすくするのが狙いだそうです。
有給休暇は、6年半以上働けば年20日分もらえることになっていますが、日本人は一人当たり平均8.8日しか消化しておらず、ほぼ100%を消化している欧米と対照的です。そこで経団連はこの表明を機に加盟企業などに消化率向上を呼び掛けるそうです。
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年次有給休暇は、週1回定められた「法定休日」や週休2日制、国民の休日や年間の休日といった「法定外休日」のほかに法律で定められた「法定休暇」に当たります。雇い入れの日から起算して6か月間継続勤務しており、全労働日の8割以上出勤している労働者に対して必ず付与されなければなりません。
また、原則として労働者が請求した日に付与しなければならず、年次有給休暇をどのような目的に使うかは労働者の自由で、その利用目的によって付与しなかったりすることはできません。ただその日に休まれると業務の正常な運営に支障を来すおそれがある場合には、別の日に年休をとってほしい旨伝え、変更させることができるのみです。
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そう考えると、その消化率が低いのは単に労働者がその権利を行使していないのにすぎません。本来、経営者側から消化率を何日にすると指定されるいわれはないのです。
というわけで、みなさん休みを取って旅に出ようではありませんか!
日本経済新聞 3月4日(金)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS03H44_T00C16A3EE8000/