変わりゆく世に面白く

中小企業診断士。ウエスト・アイ・ランドコンサルティング代表。会社員としてネットショップ支援業務に19年間従事の後山口県萩市へ移住。 地域おこし協力隊として従事しつつ独立。スモールビジネスとは何かを自ら実践しながら追求する。

スモールビジネスの実践を西風にのせてお届けします。

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ここのところ急に暖かくなってまたどこかへ出かけたくなってきました。そんな折に朗報!
経団連は4日に開く政府との官民対話の中で有給休暇の消化日数を3日増やすことを表明するとのこと。
休日に観光などに出かけやすくするのが狙いだそうです。

有給休暇は、6年半以上働けば年20日分もらえることになっていますが、日本人は一人当たり平均8.8日しか消化しておらず、ほぼ100%を消化している欧米と対照的です。そこで経団連はこの表明を機に加盟企業などに消化率向上を呼び掛けるそうです。

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年次有給休暇は、週1回定められた「法定休日」や週休2日制、国民の休日や年間の休日といった「法定外休日」のほかに法律で定められた「法定休暇」に当たります。雇い入れの日から起算して6か月間継続勤務しており、全労働日の8割以上出勤している労働者に対して必ず付与されなければなりません。

また、原則として労働者が請求した日に付与しなければならず、年次有給休暇をどのような目的に使うかは労働者の自由で、その利用目的によって付与しなかったりすることはできません。ただその日に休まれると業務の正常な運営に支障を来すおそれがある場合には、別の日に年休をとってほしい旨伝え、変更させることができるのみです。

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そう考えると、その消化率が低いのは単に労働者がその権利を行使していないのにすぎません。本来、経営者側から消化率を何日にすると指定されるいわれはないのです。

というわけで、みなさん休みを取って旅に出ようではありませんか!

日本経済新聞 3月4日(金)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS03H44_T00C16A3EE8000/ 


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今日の新聞に個人向け国債購入募集の広告がその金利とともに出ていました。たとえば10年もので年率0.05%というのは、額面100万円分の国債を購入すると(10年間0.5%固定と仮定して)半年ごと250円の利息を計20回受け取り、10年後には額面の100万円が返ってくる、すなわち100万円が10年後に100万5000円になるという意味です。

この国債を101万円で買う人はまずいないでしょう。ところが、国債入札では事実そういうことが起こっているそうです。すなわちマイナス利回りにもかかわらず、金融機関が国から国債を落札しているということだそうです。
なぜか。それは、日銀が量的・質的緩和のために国債をそれより高く買い入れるという予想があるからだということ。この構図でいく、日銀が損をかぶり、国は借金をすればするほど得をするということになります。

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企業においても、積極的に借金をして事業を展開することがあります。それは一般的に株主が期待する配当よりも、借金によって支払う金利の方が低いことによるものです。さらに支払利息は会計上損失として計上されるためにその分利益が減り、支払う税金が減る節税効果があるためです。得られる事業利益率が利子率より大きい場合には借入を積極的に行った方が有利となるわけです。

しかし、事業利益率が利子率を下回ってしまうと全く逆の状況が生じ、支払利息が大きな負担となり、悪くすると倒産してしまうリスクがあります。これを財務レバレッジ効果と言います。

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さて先の国債の話に戻りますが、マイナス利回りが生じることで日銀が一人損をかぶるのかといえば実はそれで終わりではないようです。日銀は年間に得た利益を一部国庫に納めており、もし日銀に損失が増えれば国に入るはずだったお金も減ってしまうのだそうです。

借入をした方が得だからと言って借金を多く作ると、そのツケを払わされるのは結局自分だというのは変わらないようです。いや、国の場合は将来の国民がその負担を負うことになるのですから十分に慎重にならなくてはいけません。

日本経済新聞 3月3日(木)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF02H0V_S6A300C1EE8000/

越-越- ・・・-であればであるほど-だ

学习是越多越好。
中文是越学越难。
 

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