変わりゆく世に面白く

中小企業診断士。ウエスト・アイ・ランドコンサルティング代表。会社員としてネットショップ支援業務に19年間従事の後山口県萩市へ移住。 地域おこし協力隊として従事しつつ独立。スモールビジネスとは何かを自ら実践しながら追求する。

スモールビジネスの実践を西風にのせてお届けします。

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萩には「どんどん」といううどん屋があり、市民にとってのソウルフードになっています。出汁は甘め、うどんは柔らかめで素朴な味なのですがなぜか食べだすと癖になる味です。お昼時になるとお店は行列ができるほど混雑するのですが、テイクアウトもやっているので安心です。

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この「どんどん」のテイクアウトですが、実はコロナ禍が始まる以前からやっていたようで、提供の仕方も随所の工夫が見られます。例えばカップの蓋ですが、しっかり密閉する形で運搬中に多少揺れても出汁が漏れることはありません。(自転車で運んでも大丈夫でした。)

とはいえ、うどんは長い時間運搬すれば伸びてしまうもの。でも「どんどん」では麺を出汁に入れたまま提供する形態と、出汁と麺を別々に提供して家で丼に移して食べる形態を選ぶことができます。これで遠方の人でも自宅でこのソウルフードを味わう事ができ、店にとっても商圏を広げられるメリットがあります。

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コロナ禍で緊急避難的にテイクアウトを始めたという飲食店も多いかと思いますが、長く続けるためには消費者に寄り添った、ちょっとした心遣いが勝負の分かれ目になるでしょう。

2月22日(月) ソウルフードを自宅でかみしめる。

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萩には夏みかんの木がそこら中に植わっています。明治初期、職を失った武士が夏みかんの木を植えて生計を立てたというのがその由来だそうです。景色としても絵になるので絵葉書の題材になったりしています。私もよく写真を撮っています。

もともと、山口県は温暖な気候で柑橘類の生育に適しているらしく、夏みかんに限らず酢だいだい、ゆずきちといった柑橘類の栽培が盛んです。そのおかげもあってか、春先になるとよくこうした柑橘類の果物をいただく機会も増えます。

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とてもありがたいお話です。ありがたいのですが、独り身の私にとってはこんなに柑橘類でビタミンCを取っても、過剰摂取で吸収されずに全部体外に出て行ってしまいそうです。

結局のところ、ここに生産者が豊かになれない理由があります。すなわち需要がないところに同じような作物を作り続けてしまうから、供給過剰になって労力がかかるばかりで収入が得られないという事が起きてしまうのです。

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これを回避する方法は2つしかありません。
1つは労力を減らすこと。ドローン技術やIoTの活用、大規模化を図り作物1つ当たりのコストを下げる事。もう一つは需要のある作物を作ること、あるいは需要が得られる形に作物を加工すること。

いずれの方法もただ作物を作るだけではなく、情報技術を駆使して業務効率化を図る、あるいは市場動向を捉える、といったことが求められます。

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農業といえども、マーケティングやカイゼン技術が求められているのです。

2021年2月21日(日) たまにはバナナも食べたい

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萩に来て一番の喜びは食べ物が美味しいこと。とくに魚介類は何を食べても新鮮でなおかつ安く、以前よりも魚を食べる機会が断然増えました。自分の料理がうまくなったと錯覚するくらいです。

萩市でも、魚介類をブランド化しようと力を入れているところです。しかし、東京や大阪の人に聞くと萩と言えば萩焼とか、明治維新の歴史とかいう答えが返ってきて、魚のイメージはまだまだ浸透していないというのが実情です。

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それもある意味仕方なく、なぜなら萩の魚は鮮魚が中心で東京や大阪に鮮度を保ったまま輸送することが困難だからです。商品が出回らないのですからブランド化できないのも無理はありません。

しかし、山口県内では「萩=新鮮な魚」という認識は広がっているようです。写真は徳山駅(周南市)近辺の商店街で見つけた鮮魚店。萩名物の一つである剣先イカの幟が立っていました。いけすには生きたイカが泳いでいて新鮮さが伝わってきます。

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ブランド戦略は、製品が目の前にありそのメッセージが伝わる範囲で行わなければ意味がありません。いわゆるマーケティングの4Pすなわちproduct(製品)、place(販路)、promotion(販促)、price(価格)すべてが届く範囲で行う。これが原理原則であると言えます。

2021年2月15日(月) 瀬戸内側の街で萩のイカに出会う

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